Apple Watch Ultra 4: リサイクル率は公開されていますが、炭素総量は公開されていません

Apple Watch Ultra 4 hero
Image: Apple

Apple 自身の資料には、Apple Watch Ultra 4 は素材ベースで 45 パーセントがリサイクルされており、ケースには 100 パーセントのリサイクルチタニウム、バッテリーには 100 パーセントのリサイクルコバルトを使用していると記載されています。しかし、私たちが確認できた範囲では、Apple が iPhone 18 Pro で公表している kg CO2e という二酸化炭素排出量の合計値に相当する数値は、どこにも記載されていません。

Apple Watch Ultra 4 ライフスタイル 04
ブラックチタニウムの Apple Watch Ultra 4。画像: Apple

Apple が同じ日に発表した 2 つの Apple Watch は、この特定の点で扱いが異なります。その差は、取り繕うのではなく、はっきりと指摘する価値があります。

主な事実

項目Apple Watch Ultra 4iPhone 18 Pro(比較用)
全体のリサイクル素材率45 パーセント40 パーセント
メインケース素材のリサイクル含有率100 パーセント(チタニウム)85 パーセント(アルミニウム)
構成別の二酸化炭素排出量合計(kg CO2e)確認した資料では未掲載256GB で 63 kg、2TB では 109 kg
二酸化炭素排出量の数値の掲載場所(存在する場合)該当なしPDF(ショップページや仕様ページではない)
Apple iPhone 18 Pro 2台
確認したページでは、iPhone 18 Pro には公表された二酸化炭素排出量の数値がありますが、Apple Watch Ultra 4 にはありません。画像: Apple

Apple が Ultra 4 について公表している内容

Apple の 9 月 9 日付プレスリリースには、Ultra 4 のリサイクル素材に関する数値が明確に記載されています。Apple Watch 全体の 45 パーセントがリサイクル素材で、ケースのチタニウムは 100 パーセントリサイクル、バッテリーのコバルトは 100 パーセントリサイクルという内容です。これは、Apple が Apple Watch Series 12 について行っているのと同じ種類のパーセンテージの主張であり、Series 12 では全体で 40 パーセント、アルミニウムおよびチタニウムのケースが 100 パーセントリサイクルと記載されています。

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Apple Watch Series 12 自体のリサイクル素材に関する数値は、Ultra 4 の数値に近いものの完全には一致していません。この点も、数値を丸めてうやむやにするのではなく、はっきりと述べておく価値があります。全体では 40 パーセントに対して 45 パーセント、各 Apple Watch が使用するリサイクルアルミニウムとチタニウムのケースについては、どちらも同じ 100 パーセントという主張です。ただし、どちらのプレスリリースも、いずれのパーセンテージも排出量の数値には結び付けていません。

比較のために Apple が iPhone について公表している内容

iPhone 18 Pro に対する Apple のやり方は、単なる数値の違いではなく、性質そのものが異なります。同社の Product Environmental Report には、ストレージ容量ごとの二酸化炭素排出量の合計が kg CO2e で記載されており、256GB では 63 kg、2TB では 109 kg に上ります。そしてその数値は、購入者が実際に目にするショップページではなく、PDF に掲載されています。Apple はその数値を公表していますが、ほとんどの購入者が見る場所には置いていないだけです。

Ultra 4 に欠けているもの

私たちが確認できた資料では、Apple Watch Ultra 4 のショップページ、技術仕様ページ、プレスリリースのいずれにも、同等の二酸化炭素排出量の数値は掲載されていません。これは、Apple の文書のどこにもそのような数値が存在しないという主張ではなく、私たちが確認できる範囲での欠落です。私たちは数値を推測するのではなく、記載がないことを報告しています。

ここで iPhone との比較が重要なのには、明確な理由があります。それは、Apple がその気になれば、2026 年 9 月の製品について、ストレージ容量ごとに完全な二酸化炭素排出量の合計を公表できることを示している点です。その対応が、ある製品には存在し、別の製品には私たちが確認できるページ上で見当たらないという事実が、この記事の根拠のすべてです。私たちは、Apple が意図的に何かを公表しなかったと主張しているのではなく、単に私たちが確認できた範囲ではその数値が見当たらないと述べているだけです。

リサイクル素材の含有率と二酸化炭素排出量は同じことを示すものではありません

素材が完全にリサイクルされているというだけでは、完成品の製造や輸送で発生する排出量について何も示しません。Apple の「チタニウム 100 パーセントリサイクル」という数値は、その金属がどこから来たかを示すものです。一方、二酸化炭素排出量の合計は、その金属と Apple Watch に含まれる他のすべての部品を、完成した Ultra 4 に仕上げるためにどれだけの排出量が生じたかを示すものです。Apple 自身の iPhone に関する報告でも、これらは別々の数値として扱われており、私たちが確認した Ultra 4 の資料でも、これらが統合されている箇所はありません。

Apple が明らかにしていないこと

  • Apple Watch Ultra 4について、CO2eのキログラムまたはその他の単位で示された炭素排出量の合計
  • そのような数値が、当方が確認できていない報告書に存在するかどうか
  • 同じ基準で算出した、Apple Watch Series 12、SE 3、AirPods 5の炭素排出量の合計
  • 当方が確認した資料にも見当たらない、Apple Watch Ultra 4がカーボンニュートラルであるという主張

Apple Watch Ultra 4は、9月18日(金)に店頭に並びます。仮にそれまでに同製品の炭素排出量の数値がAppleのページに掲載されたとしても、本稿執筆時点で当方が確認できた情報源には存在しません。

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